ゆっくり、いそげ 影山知明 (著) 書籍紹介

■「ゆっくり、いそげ」

  影山知明 (著)

 

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以前、一部紹介させていただきましたが、実際に東京の西国分寺駅前にて、
カフェを経営されているオーナーの経営に対する「在り方」が体現された内容です。

 

著者(オーナー)は、東京大学法学部卒業後、マッキンゼー&カンパニーを経ている方です。いわゆる東大卒→カフェのオーナーです。

 

さすがに東大卒だけあり、お店の売上や利益に関することだけではなく、お客様との距離感やコミュニティ形成など、なかなか言語化できない要素を見事に言語化された本です。

 

■本文から「印象に残った言葉」を
 一部を抜粋しますと、

・よく受ける問い合わせの1つに、「チラシを置いてもらえないか」
「今度、お店を使ってイベントをやらせてもらえないか」といった種類のものがある。

 

・もちろんできる協力は極力したいし、そうした中で実現したものももちろんあるが、
 残念ながらこうした問い合わせには一方的なものも多い。

 

・つまりお店を「利用」しようとするもので、先方にとってそうすることの意味は分かったとしても、お店にとっての意味となると「?」となってしまうもの。

 

・お店に来たこともなく、こちらがどういうお店で、どういうことを大事にしようとしているのかにも、ほとんど興味がないまま連絡がくるようなケースもある。

 

・こういう問い合わせには、こちらも「利用」で返すしかない。つまりお金である。
「いくら払ってくれるならいいですよ」となるが、実際には断ってしまうことも多い。

 

・世の「やり取り」の多くが、この「利用し合う関係」で埋められていってしまっていると感じる。

 

・一方、ぼくらがお店を通じて実現しようとしていることを「支援」してくれる類のものもある。

 

・その場合は、先方の思いを「支援」したいと思うことになる。支援するとは、相手の「支援する」を引き出すことであり、多くの場合、自分に返ってくる。

 

・どうしたらお客さんに、もっと「ありがとう」と言ってもらえるのか。
 これを考えるのが、本来のビジネスモデルである。

 

・挨拶をしましょうと教えられることはあっても、
 挨拶にはちゃんと応えましょうと教えられることは少ない。
「受ける」ことを学ぶべきである。

 

・会社が理念を掲げていたとしても、日々の仕事を方向づけているのは、むしろ四半期ごとの売上目標だとすると、お客さんや世の中はそのための手段になってしまう。

 

・給料・報酬は、自分の仕事や貢献に対して周囲がもたらしてくれる対価と考える。

など、もちろん、商品やサービスの内容、会社の方針にもよりますが、

 

・「価格」より「価値」を見直す
・今後の「在り方」を見つめ直す

 

きっかけの本です。ぜひご参考ください☆

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